この記事では、Adobe Substance 3D Painterで使用出来るジェネレーター全21種の効果を画像で見れる一覧表にまとめて紹介します。
ジェネレーターってなんですか?
メッシュマップとは?
メッシュマップは、モデルからベイクしたNormalマップやAmbientOcclusionマップなどのマップの総称ですね。これらのメッシュマップを使ってパラメトリックに新しいテクスチャを生成するのがジェネレーターです。
へ~、なんかわからんけど便利そう
Adobe Substance 3D Painter バージョン9.1.1
今回は以下のサンプルモデルを使用して、ジェネレーターの効果を比較できるようにしました。
カエル?
こやつは、JadeToadじゃ
以下のようなデータ構成にしてジェネレーターを掛けています。
- Base塗りつぶしレイヤー
- ベースカラー 0.1
- ラフネス 0.1
- Generator塗りつぶしレイヤー
- ベースカラー 0.9
- ラフネス 0.9
- マスクではなく、レイヤー(カラーチャンネル)に対してジェネレーターを追加
Contents
- 1 3D Distance
- 2 3D Linear Gradient
- 3 Ambient Occlusion
- 4 Auto Stitcher
- 5 Curvature
- 6 Dirt
- 7 Dripping Rust
- 8 Fiber Glass Edge Wear
- 9 Grayscale Conversion
- 10 Inflate Shrinkwrap
- 11 Light
- 12 Mask Builder – Legacy
- 13 Mask Editor
- 14 Metal Edge Wear
- 15 Position
- 16 Tri-Planar Advanced
- 17 UV Border Distance
- 18 UV Checker
- 19 UV Random Color
- 20 UV Texel Density
- 21 World Space Normals
3D Distance
球状の3Dボリュームマスクを作成するジェネレーターです。
マテリアル表示
ベースカラー表示
- メッシュマップ
- Position
3D Linear Gradient
Positionマップから色の範囲を指定することで、3Dの線形グラデーションマスクを作成するジェネレーターです。
マテリアル表示
ベースカラー表示
- メッシュマップ
- Position
Ambient Occlusion
AmbientOcclusionマップを使ってマスクを作成するジェネレーターです。
マテリアル表示
ベースカラー表示
- メッシュマップ
- Ambient Occlusion
- World Space Normal
- Position
- Texture
- Micro Normal
- Micro Height
Auto Stitcher
縫い目状のパターンマスクを作成するジェネレーターです。
マスクを入れる場所は、以下3種から選択可能になってます。
- Curvature
- UV境界
- 任意のマスクマップ
マテリアル表示
ベースカラー表示
- メッシュマップ
- Curvature
- Custom Input
Curvature
Curvatureマップを使ってマスクを作成するジェネレーターです。
マテリアル表示
ベースカラー表示
- メッシュマップ
- Curvature
- World Space Normal
- Position
- Texture
- Micro Normal
- Micro Height
Dirt
汚れのマスクを作成するジェネレーターです。
CurvatureやAmbientOcclusionでマスキングしたり、追加した任意のマップで汚れを加える事も可能です。
また、Micro Detailsパラメーターを使うと、追加で入力したNormalやHeightも考慮したマスク生成が可能です。
マテリアル表示
ベースカラー表示
- メッシュマップ
- Curvature
- Ambient Occlusion
- World Space Normal
- Position
- Custom grunge
- Micro Normal
- Micro Height
Dripping Rust
錆のマスクを作成するジェネレーターです。
パラメーターを調整すると、雨だれ状の錆にすることが可能です。
雨だれ方向はPositionマップを使って方向指定します。
マテリアル表示
ベースカラー表示
- メッシュマップ
- Curvature
- Ambient Occlusion
- Position
Fiber Glass Edge Wear
ガラス繊維(グラスファイバー)にみられるパターンマスクを作成するジェネレーターです。
Curvatureマップを使ったエッジの摩耗表現や、Ambient Occlusionマップによるマスキングなどが可能です。
また、Micro Detailsパラメーターを使うと、追加で入力したNormalやHeightも考慮したマスク生成が可能です。
マテリアル表示
ベースカラー表示
- メッシュマップ
- Curvature
- Ambient Occlusion
- World Space Normal
- Position
- Custom grunge
- Micro Normal
- Micro Height
Grayscale Conversion
入力した任意のカラーマップをグレースケールに変換してマスクを作成するジェネレーターです。
下記の例では、木目のカラーマップを貼り付けています。
マテリアル表示
ベースカラー表示
- メッシュマップ
- メッシュマップは必要なし
- Source (任意のカラーマップ)
Inflate Shrinkwrap
Curvatureマップの凹凸を使い、皺状のマスクを作成するジェネレーターです。
基本的には、出力はHeightチャンネルに入れるジェネレーターとなっています。
マテリアル表示
ハイト表示
- メッシュマップ
- Curvature
Light
ライトで照らしたようなマスクを作成するジェネレーターです。
マテリアル表示
ベースカラー表示
- メッシュマップ
- World Space Normal
- Position
Mask Builder – Legacy
CurvatureやAmbient Occlusion、Positionなど様々なメッシュマップやノイズマップなどを組み合わせてマスクを作成するジェネレーターです。引っ掻き傷を追加する機能や、追加のマップを使って、モデル表面にパターンをばら撒くScatter機能も搭載しています。また、Micro Detailsパラメーターを使うと、追加で入力したNormalやHeightも考慮したマスク生成が可能です。
Legacy(旧式)と表示があるように、古いバージョンから入っているジェネレーターで、現在は新式としてMask Editorがあります。ただし、Mask Builderにしかない機能もある為、まだまだ使いどころがあります。
マテリアル表示
ベースカラー表示
- メッシュマップ
- Curvature
- Ambient Occlusion
- World Space Normal
- Position
- Custom grunge 1
- Custom grunge 2
- Scatter input
- Micro Normal
- Micro Height
Mask Editor
CurvatureやAmbient Occlusion、Positionなど様々なメッシュマップやノイズマップなどを組み合わせてマスクを作成するジェネレーターです。Mask Builderとの違いは、Thicknessマップを使う点があります。引っ掻き傷やパターンをScatterでばら撒く機能が付いておりません。
Micro Detailsパラメーターを使うと、追加で入力したNormalやHeightも考慮したマスク生成が可能です。
マテリアル表示
ベースカラー表示
- メッシュマップ
- Curvature
- Ambient Occlusion
- World Space Normal
- Position
- Thickness
- Texture
- Texture (Secondary)
- Micro Normal
- Micro Height
Metal Edge Wear
金属などで見られるエッジの摩耗表現のマスクを作成するジェネレーターです。
グランジマップとしてノイズをマスクに加えることが出来ます。
また、Micro Detailsパラメーターを使うと、追加で入力したNormalやHeightも考慮したマスク生成が可能です。
マテリアル表示
ベースカラー表示
- メッシュマップ
- Curvature
- Ambient Occlusion
- World Space Normal
- Position
- Custom grunge
- Micro Normal
- Micro Height
Position
Positionマップを使って上下・左右のグラデーションマスクを作成するジェネレーターです。
ノイズなど、追加のマップをグラデーションにブレンドする事も可能です。
マテリアル表示
ベースカラー表示
- メッシュマップ
- World Space Normal
- Position
- Texture
Tri-Planar Advanced
任意のグレイスケールマップをTri-Planarマッピングで貼り付けてマスクを作成するジェネレーターです。
下記の例では、Cells4のプロシージャルノイズを貼り付けています。
マテリアル表示
ベースカラー表示
- メッシュマップ
- World Space Normal
- Position
- mask
UV Border Distance
UV境界に線状のマスクを作成するジェネレーターです。
パラメーターで、線の幅やぼかし具合を調整可能です。
UVシームをなじませる為のマスクとして利用することが出来ます。
マテリアル表示
ベースカラー表示
- 入力マップ無し
UV Checker
UVチェッカーテクスチャを作成するジェネレーターです。
効果は、ベースカラーに対してのみ掛かります。
その為、マスクではなく、レイヤー(カラーチャンネル)に対して使うジェネレーターとなります。
マテリアル表示
ベースカラー表示
- 入力マップ無し
UV Random Color
UVチャンク(アイランド)単位で、ランダムカラーを作成するジェネレーターです。
ベースカラーではランダムカラー、ラフネスなどではグレイスケールのランダムカラーになります。
マスクではなく、レイヤー(カラーチャンネル)に対して使うジェネレーターとなります。
マテリアル表示
ベースカラー表示
- 入力マップ無し
UV Texel Density
UVのテクセル密度を確認できるジェネレーターです。
出力は、ベースカラーのみに影響します。
マスクではなく、レイヤー(カラーチャンネル)に対して使うジェネレーターとなります。
マテリアル表示
ベースカラー表示
- 入力マップ無し
World Space Normals
World Space Normalマップを使って、グラデーションマスクを作成するジェネレーターです。
Positionジェネレーターと似ていますが、Positionマップだとモデルの凹凸は考慮されませんが、
こちらはWorld Space Normalマップを使う為、上向きの面だけにグラデーションを入れる事が可能です。
また、ノイズなど追加のマップを使ってグラデーションにブレンドできます。
マテリアル表示
ベースカラー表示
- メッシュマップ
- World Space Normal
- Position
- Texture
便利そうなのが一杯だね
ジェネレーターは、Substance 3D Painterを使う上では必須と言って良い機能ですね。
Substance 3D Designerを使うと、独自のジェネレーターを作る事も出来るよ。
参考にして使ってみよう
ジェネレーターは、TextureSet設定で設定された追加のメッシュマップを使用して、メッシュ トポロジに基づいてマスクまたはマテリアルを生成するサブスタンスです。
https://helpx.adobe.com/substance-3d-painter/features/effects/generator.html